中国地方初、新年度から 防府市の松浦正人市長は28日の会見で、新年度から市内の28市立小中学校すべてで土曜日授業を行うことを明らかにした。1日当たり3時限を想定し、各学期に1日ずつの年間3日間で計9時限となる。導入は中国地方では初めてとなる。 ▽年間9時限 学力低下を阻止 松浦市長は「土曜日が休みになったのを境に学力の低下などが一段と加速してきたと感じ、何とかならないかと思っていた。わずかな時間にすぎないが、理解、協力してもらいたい」と説明した。 市教委によると、授業内容は@保護者や地域への公開授業Aさまざまな体験活動―などを想定している。通常の教科の授業も可能で、具体的な内容は未定としている。 これまでは土曜日に参観日や行事を行えば平日に休みを振り替えていた。新年度からは振り替えないため、土曜に行事を組んでも平日の授業時間があおりを受けないメリットがある。教員は土曜授業の日は終日出勤とし、夏休みなどに代休を取って公休を消化する。 市教委学校教育課の西田稔課長は「地域や保護者、教職員の理解を得ながら進めたい」とする一方で「(年3日間は)今後増やすことも考えられる」と説明した。(川村奈菜) (2013.1.29)
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