保護者会、海田町議会に3730人分 広島県海田町が町ふるさと館(同町畝)を解体し跡地に畝保育所(同)を移転新築する計画が町議会の反対でストップしている問題で、畝保育所の保護者会(森本和正会長、41人)が17日、3730人の署名を添え「早期の移転建て替え」を求める請願を町議会に出した。 保護者会役員ら3人が久留島元生議長に面会し、園舎が老朽化し危険▽狭い道路で送迎が困難▽ふるさと館の地は自然環境に恵まれている−などを挙げた書面と署名簿を手渡した。同議長は「努力したい」と答えた。 計画は「歴史資料展示や行事開催など文化施設としてのふるさと館の機能の移転先が明確でない」などの理由で町議の多数が反対。昨年3月の定例会で館廃止条例が否決され、予算案の解体費も削減された。このため保育所の移転新築は中止状態。ただ、2011年12月に保護者会が出した同趣旨の請願は採択され、新園舎の設計は11年度にすんでいる。 保護者会役員の青木健治さん(36)は「早期整備のために、町の案で進めてもらいたい」と話し、3月の町議選前に全町議の考え方を聞く公開質問状を出すことも検討している。 同保育所は1970年建築の木造平屋350平方メートル。住宅が密集する斜面に立ち、駐車場もない。町は当面、送迎用として約150メートル離れた空き地を借り5台分の駐車場を整備する。(田中伸武) (2013.1.18)
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