笠岡市長表明、防災計画見直し対応 笠岡市立神島保育所(神島)の移転計画に関し、高木直矢市長は21日の記者会見で「計画を一時、保留にしたい」として中断する方針を示した。将来的に見直す市防災計画に対応した安全対策が求められるようになり、推進と反対による地域の対立抑止なども総合的に判断して決めた。 老朽化に伴う神島保育所移転計画では、市が洪水ハザードマップで内水氾濫危険箇所に指定した3301平方メートルを計画地に選んで買収した。保護者側は安全面に不安を示し、署名を募るなどして変更を要求。説明会では推進する地域住民と議論にもなった。 市は国と岡山県の見直しに伴って改定する市防災計画が、現在提示している移転計画地の防災対策にも影響するとみて、あらためて方針を示すとした。今後は保護者や地域住民に説明し、中断の方針に理解を求める。 高木市長は「見直す防災計画を見ないと方向性は定まらない。今後は十分協議して方針決定をするべきだ」と説明した。(谷本和久) (2012.2.22)
|