尾道市教委が研修会、支援学校の役割周知へ 尾道市教委は13日、発達、知的障害などがある児童生徒への指導方法に関する研修会を尾道特別支援学校(同市栗原町)で初めて開いた。教員の相談などに乗る同校の「センター機能」を周知徹底する狙い。全市立小中から担当教員49人が参加した。 特別支援学校などで25年の教員歴がある同校の大坪浩恵教育相談主任(47)が講師を務めた。授業の進め方や接し方に関する悩み相談、学校訪問で実態を把握して改善点をアドバイスする自身の役割などについてスライドで説明した。 参加者からは「個性に合わせた指導方法が分からない」「現場で対応する人員が少なすぎる」などの声が上がった。大坪主任は「担当教員以外の視点で学級づくりを進めることも必要。センター機能を積極的に活用して」などと呼び掛けた。 同校によると、市内の小中学校からの相談や訪問依頼は2010年度の418件から11年度633件と急増しているという。夏休み期間中も5回の研修会を開く。服部秀樹校長は「子どもの長所を伸ばす教育を一緒に工夫していきたい」と話している。(木原由維) (2012.7.14)
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