中国新聞


岩国に発達障害の療育センター完成
診察・訓練・相談など専門施設


   

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完成した療育センターの設備を説明する茶川医師

 岩国市室の木町の市医療センター医師会病院敷地内に、療育センターの専門施設が完成し2日、診察や療育を始める。市が発達障害や身体に障害のある子どもの診察や機能訓練、保護者の相談支援の拡充を目的に建設、運営は市医師会が担う。

 施設は鉄筋2階、地下1階の延べ約669平方メートル。身体の運動機能を高める理学療法、コミュニケーション能力を育む言語療法などに使う部屋や相談室を備える。スタッフは、リハビリ科の医師、作業や理学などの療法士たち計16人。

 市は2007年、医師会病院東館の一室(約66平方メートル)に療育センターを開設した。11年度の利用者は延べ4444人。07年度の延べ1536人の3倍近くになった。手狭になり、保護者たちが専門施設開設を要請。市が病院の敷地内に約2億5千万円で整備した。1日午前10時半、現地で開所式がある。

 管理責任者の茶川治樹医師(59)は「子どもの自立を支えていける施設にしたい」と話している。予約制。電話0827(24)0168。(酒井亨)

(2012.6.30)


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