中国新聞


育児世帯に防災マップ
三原の団体、手渡しで交流促進も


   

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試作品を基に防災マップの内容を詰めるメンバー

 三原市本郷地区の民生委員やボランティアたちでつくる「子育てサロン∞本郷」が、防災マップづくりを進めている。乳幼児を持つ約400世帯に配布。渡す際にコミュニケーションをとり、孤立しがちな育児世帯とのネットワークづくりに役立てる。

 広島国際大心理科学部の西村太志(たかし)講師(社会心理学)が発案し協力。昨年8月から取り組んでいる。

 29日に市本郷福祉センターであった会合では、試作品を基に意見を交わした。A4判でラミネート加工する。地区ごとに4パターン作り、避難場所や河川、道路を掲載することを確認。裏面には担当の民生委員や母子保健推進員の連絡先などを記載することなどを申し合わせた。

 今夏をめどに完成させ、0〜3歳児のいる世帯を母子保健推進員たちが訪れて手渡す。地域の危険場所や災害時の不安点なども聞き取るという。

 西村講師は「マップを使った地域のネットワークづくりのモデルケースにしたい」と強調。推進員の勢石和香子さん(69)は「接触しにくかった世帯との交流のきっかけになる」と期待している。(鴻池尚)

(2012.3.30)


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