中国新聞


留守家庭児童会の受け入れ対象拡充
4月から廿日市市、障害のある小4以上も


 廿日市市は4月から、放課後や夏休みに共働き家庭の低学年児童を学校施設などで受け入れる留守家庭児童会の利用について、4年生以上の障害のある児童に対象を広げる。これで障害児は1〜6年生を一貫して受け入れる体制が整う。

 市によると、障害のある4〜6年生の受け入れ条件は、特別支援学級に在籍▽身体障害者手帳を持つ▽精神障害者保健福祉手帳を持つ―などのいずれか。対象は約50人とみる。既に5校計7人から登録申し込みがあった。放課後(午後6時まで)に加え、長期の休みにニーズが高まるとみる。

 ここ数年、共働きや一人親家庭から障害児の居場所づくりを求める声が市に寄せられていた。2010年には佐伯地域で障害のある子どもを持つ保護者が放課後サロンを開設した。代表の島谷美沙さん(33)は「子どもを一人にできず、勤めに出られない母親もいる。預け先が増えるのは歓迎したい」と話す。

 市営の児童会は現在、16校区にあり、市の嘱託職員が宿題や遊びの世話をしている。2月末時点の登録児童数は835人。市児童課は「子どもが安心して放課後を過ごし、保護者の働きやすい環境を整えたい」としている。(村上和生)

(2012.3.28)


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