中国新聞


島根中央高、広島から講師派遣で運動部強化
生徒確保を狙い2012年度から


 島根県川本町が2012年度、島根中央高(同町)の運動部強化に乗り出す。町などでつくる同校後援会を通じて、近く広島市のトレーナーたちでつくる団体「AFCA」と指導者派遣契約を結ぶ。基礎体力づくりで競技力向上を図り、生徒確保につなげる。

 4月からAFCA所属のトレーナーや管理栄養士が同校で週1回程度、運動部の生徒にトレーニング方法を指導するほか、寮の食事の栄養バランスをチェックし、メニューを提案する。

 AFCAは11年8月、広島市などで活動するフリーのトレーナーや管理栄養士たち5人で結成。学校や地域のスポーツクラブでスポーツと食に関する講演や、ウオーミングアップ方法の講習会を開いている。

 同校には硬式野球、カヌー、陸上など8運動部がある。カヌーは全国大会の常連だが、ほかは県予選段階での敗退が多く、競技力向上が課題だった。また、07年4月の同校発足当時、113人だった入学者が昨年は77人に減少。生徒確保にも頭を痛めている。

 町は9日開会の町議会定例会に、AFCAとの契約費用など同校後援会への補助金1300万円を含む12年度一般会計当初予算案を提案した。町教委教育課は「運動部全体を全国大会レベルに引き上げて、生徒確保につなげたい」としている。(黒田健太郎)

(2012.3.13)


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