川本町、PRや進学対策強化 島根県川本町は、町内の島根中央高の生徒確保を支援する。学校をPRするDVD制作などに取り組む同校後援会に対し、助成金1600万円を支給。2010年度の2・5倍に増額し、バックアップする。 島根中央高は2007年、川本高と邑智高を統合して開校。初年度の入学者は113人いたものの、少子化や町外の中学から進学するケースが減り年々減少。11年度は77人にとどまり、1学年3クラスを維持する基準となる81人を初めて下回った。 後援会は、生徒数確保に向けて学校のPR強化と進学対策を重視。4日の総会で、町の助成金を活用した本年度事業を承認した。 計画では、学校説明会などで上映するDVDを制作。10月にある中学生向けの学校公開では、邑智郡や江津市に加え、大田市にも送迎バスを走らせる。 さらに、京都市内で8月にある大学のオープンキャンパスには、希望する1、2年生を無料で送迎。学校が2学期から開設する「受験講座」向けに、大手予備校の講義ビデオなどを購入する。 樋口忠三町長は「島根中央高は町に不可欠な存在。これ以上の規模縮小はあってはならず、支援を強化することを決めた」としている。(黒田健太郎) (2011.7.7)
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