中国新聞


子の発達支援へ訓練室
福山のNPO法人が開設 
遊び交え意思疎通力養う


 

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トレーニングルームでの活動を説明する武林代表

 対人関係や意思表示が苦手な子どもの発達支援に取り組む福山市のNPO法人「ジョブ・ディスカバリー」が、同市延広町にトレーニングルームを開設した。楽しませながら、子どもにコミュニケーションや勉強法を教える。

 トレーニングルームはビルの一室で約20平方メートル。心理療法士などの資格を持つ武林和恵代表(45)たち3人のスタッフがトレーナーを務める。2〜4人を一組にして約2時間半、トランポリンなどを使った遊びを交え、他人の気持ちを考えた行動や「聞く、読む」力を養う方法を教える。

 同法人は、2010年7月に専門家や発達障害児の母親たちで結成。同市三吉町南の福山すこやかセンターなどを拠点にしてきた。活動内容を充実させるための場所を探したところ、ビルのオーナーが賛同。4月にルームを開設した。

 現在の会員は園児から中学生までの約20人で、発達障害の診断の有無は問わない。武林代表は「コミュニケーション力を改善し、子どもが自信を持って社会に参加できるよう応援したい」と話している。同法人Tel084(971)6111。(久保友美恵)

(2011.6.26)


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