中国新聞


容体を見極めて受診
年末年始 子どもが新型インフル


 年末年始は、子どもたちの外出機会が増える。最寄りの小児科は休診のケースも多く、保護者にとって、新型インフルエンザにわが子が感染した場合の対応も気になる時期だ。感染の見極め、対応はどうすればよいのだろうか。

 ▽帰宅後は手洗い・うがい

 中国地方の小児科は30日から1月3日までの5日間を休診とするところが目立つ。この間、広島市の場合、24時間開けている市立舟入病院(中区)に加え、3カ所程度の当番医療機関が受診できるだけとなる。

 子どもの容体のどんな変化に気を付ければいいのか。舟入病院の兵藤純夫副院長(57)によると、水分が取れずにぐったりしている▽呼吸が苦しそう▽けいれんがある▽意識障害がある▽不穏な言動が長時間続く―などの症状は要注意という。「やや重い新型か季節性のインフルエンザの可能性があり、昼夜を問わず速やかに受診を」と呼び掛ける。

 ただ、夜間に対応できる病院はさらに限られる。「発熱があっても、水分が十分取れるし、笑顔を時々浮かべられるようであれば、なるべく日中を選んで受診を」という。

 一方で、症状が軽い場合は、年末年始の受診を控えるのもリスク回避につながるとも。「病院に来て、熱がある子どもと一緒に長時間待って体調を崩しては意味がないから」と説明する。

 初詣でなど人が集まるイベントが盛りだくさんの時期。「人込みに出た後は、帰宅後に必ず手洗いとうがいをしましょう。子ども同士の集いに参加する時にもマスクを」と予防の徹底を呼び掛けている。(治徳貴子)

(2009.12.27)

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