夜間小児診療利用者が急増 福山夜間小児診療所
▽福山市医師会「検査目的は翌日に」 福山市医師会が福山市三吉町南の市医師会館に開設している福山夜間小児診療所の患者数が、新型インフルエンザの流行拡大に伴い急増している。週末には100人以上が殺到し、診療が2、3時間待ちとなるケースもある。市医師会は急を要しない場合、翌日に受診するよう呼び掛けている。 福山夜間小児診療所は午後7時から11時まで、医師が輪番で16歳以下の子どもを診ている。幼稚園や小、中学校で新型インフルエンザの集団感染が増えた11月から、受診者が急増している。 特に週末は11月14日以降、例年の3、4倍となる100人を超す状況が続く。29日は過去最多水準の170人が受診し、待合室に入りきれない人が屋外や車の中で順番を待った。診療待ちが2、3時間に及んだり、診療終了が翌日未明にずれ込んだりする例もあるという。 市医師会は、スタッフを増員したり、中学生を成人の夜間インフルエンザ外来で診たりするがパンク状態は解消できていない。木村真人理事は「比較的症状が重い人が長時間診療を待つ可能性があり、スタッフも疲弊している」として、検査目的や緊急性がない場合は、翌日に受診するよう求めている。 木村理事は、受診が必要な場合の目安として、(1)けいれんが続く(2)呼吸がひどく苦しそう(3)嘔吐(おうと)が続く(4)うわごとなどの異常行動が続く(5)呼び掛けへの反応が少ない―などを挙げている。(野崎建一郎) (2009.12.2)
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