広島のFPが小遣い帳考案 広島市のファイナンシャルプランナー(FP)が、ユニークなお小遣い帳を考案した。親子で話し合いながら、家庭事情に沿った金額と使い方のルールを決めるのが最大の特徴。健全な金銭感覚の育成に役立てる。 A4判、33ページ。例示されたマンガや文房具などから、いつも買うものを選び、例示にないものは書き足したうえで、「親が買うもの」「お小遣いで買うもの」に分類する。お小遣いで買うものの総額と貯金額を足して、お小遣いの月額を決める。 続いて、契約書を模した書面に、家庭で担う手伝いの内容と、貸すやおごるなど「お小遣いでしてはいけないこと」を三つずつ記入。親が金額と支給日を書き、それぞれ署名する。借用書も収録し、社会の金銭ルールを疑似体験できる。毎月の収支を書き込むページもある。 中区のコンサルタント会社を営むFP高橋佳良子さん(44)が、FPの女性スタッフ3人と仕上げた。いずれも自らが育児中に経験した、お小遣いにまつわる悩みを踏まえて内容を考えた。 高橋さんは「世の中にはものがあふれ、我慢を知らない子どもが増えている」と指摘。「小遣いは大事なお金をやりくりし、自立する力をはぐくむ。その取り組み方を提案したい」と話している。1冊315円。ライフアンドマネークリニックTel082(532)1182。(田中美千子) (2009.10.19)
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