鳥取県教委が全国初 公開請求者に 鳥取県教委は7日、小学6年と中学3年を対象に実施した本年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の市町村・学校別結果を情報公開請求者に開示した。文部科学省は都道府県教委に公開を禁じており、開示は全国で初めて。 開示したのは、県内19市町村全部とテストを実施した小中・特別支援学校のうち児童生徒が10人以下の学校を除いた計166校の国語と算数・数学の平均正答数と平均正答率。 鳥取県では2007年10月、住民が市町村・学校別結果の開示を請求したが、県教委は昨年、市町村教委などの批判を受け07、08年度分の非公開を決定。その後、08年12月に、県情報公開条例に「学校序列化や過度の競争を招かない」など配慮規定を盛り込んだ改正案を県議会が可決。本年度分以降の開示できるようなっていた。 07、08年度分は大阪府教委が8月、市町村別を公開したが、学校別は初開示。中永広樹教育長は「使用に当たっては、子どものために配慮をし、学力向上に生かすことを期待する」と話している。(円山文雄) (2009.9.8)
【関連記事】 |