東広島市教委 相次ぐ事件受け作成 東広島市教委が、教職員向けに児童、生徒に対するセクハラ防止指導書を作成した。問題行為を具体的に挙げており、7日の小、中学校校長会で配布して各校の研修会に活用してもらう。 全国で子どもが被害に遭う性的事件が相次いでいるのを受けた対応。東広島市教委は「市内で過去に問題はなかった」としながら、予防策をA4判、6ページの冊子にまとめた。 セクハラに挙げたのは、胸を触ったり、髪をなでたりする直接接触のほかに、水着姿をのぞき見る▽下着のサイズを聞く―などの行為。事件の多くは「教職員が成績評価などの支配的立場を利用したもの」と指摘し、「子どもを性的対象と見るのは、教職員として不適格」と断じている。 防止策として、校長など管理職を中心とした相互監視を強めるよう指示。「生徒指導や体育授業の補助ができない」といった教職員の危惧(きぐ)に対しては、「教育は信頼関係が基盤で、子どもの過敏な反応は教職員の姿勢が問われている」と指摘した。市教委は4月から「体罰・セクハラ相談窓口」を開設している。Tel082(420)0971。(下久保聖司) (2009.7.6)
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