住民らが運営 市の補助活用 三次市作木町の文化センターさくぎに、住民らで運営する放課後児童クラブ「さくぎ児童クラブ」が発足した。同クラブの開設で、市内の全小学校をカバーする児童クラブの体制が整った。 さくぎ児童クラブは七日に開所し、現在、指導員二人が交代で平日午後三―六時、小学一、二年計六人を見ている。国の放課後児童クラブは定員十人以上でないと補助が出ず、十人未満でも対象となる市独自の補助事業を活用。年間八十四万円の補助で、指導員と保護者、住民自治組織、作木小でつくる運営委員会が運営する。長期休みには午前八時―午後六時まで開所する予定にしている。 「共働きで核家族なので児童クラブがなければどうしようかと悩んでいた。助かります」と保護者で団体臨時職員島田恵子さん(36)。指導員の山根勇運営委員長(60)は「保護者が働きに出られればうれしい」と話す。 市内には、国の補助事業の対象の児童クラブが十四カ所。国の対象外の小学校向けに設けた市独自事業による児童クラブは、作木を含めて計十二カ所となった。保護者からの要望を受け、住民自治組織やPTAが開設したケースが多いという。 市子育て支援部は「地元の協力で子育て支援環境が行き渡り、ありがたい」としている。(余村泰樹) (2009.4.23)
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