1割近く不快な経験 福山の公立校調査 迷惑メールが最多 インターネットを利用する中学生の一割近くが、迷惑メールを受信したり、掲示板に悪口を書かれるなどした経験を持つ実態が福山市公立中学校長会の全校調査で分かった。市教委は、危険性を認識した上でマナーを守って使うよう、生徒や保護者に呼び掛けている。 調査は昨年十月、市内の全公立中三十六校の約一万一千七百人を対象に実施。携帯電話やパソコンでインターネットを使う生徒は約七割の八千百八十一人で、不快な経験をしたことがあると答えた生徒は、うち9・7%の七百九十六人だった。 内容の内訳(複数回答)は、「知らない人から(電子)メールが送られてくる」が最多で三百六十三人。掲示板やチャット、電子メールなどに「嫌なことを書かれる」が二百三十六人、「会いたいと誘われる」が百四十五人と続いた。 市教委は、有害サイトにアクセスしない▽迷惑メールを送らない▽掲示板などへ相手を不快にさせる書き込みをしない―などを学校を通じて児童、生徒らに指導した。携帯電話については、保護者名義で買うことや、閲覧制限(フィルタリング)の設定をすることを各家庭に呼び掛けている。 市教委学校教育部は「保護者は、携帯電話やパソコンの危険性を理解し、子どもがどう使っているか関心を寄せてほしい」と話している。 調査ではこのほか、自分の携帯電話を持っている生徒が全体の38・4%を占め、三年生では五割近くになることが判明。携帯電話を使う生徒の35・6%が一日に二十回以上、電子メールを使うと答えた。(野崎建一郎)
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