中国新聞


携帯電話の掲示板やブログで知り合い
高校生の3割「会った」
岡山県教委が調査


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 携帯電話の掲示板やブログで知り合った人と実際に会ったことがある中学生は四人に一人、高校生は三割だったことが十八日、岡山県教委の初の調査で分かった。トラブルに遭った生徒もおり、県教委は「利便性と危険性を分別できないうちに携帯の利用が拡大している」と危機感を募らせている。

 調査は二―三月、小学校を含めた六百五十六の全公立学校と、学年別に無作為抽出した児童・生徒を対象に実施した。全校と一万三千二百四十人から回答を得た。

 「携帯電話の掲示板などで知り合った人と実際に会ったことがある」と答えたのは中学生26・1%、高校生29・9%。「(会ったことで)トラブルに遭った」との回答は中学生1・3%、高校生2・6%だった。

 「掲示板に中傷の書き込みをしたことがある」としたのは高校生4・4%、中学生3・9%、小学四―六年生4・3%。「(同様の書き込みを)されたことがある」のは高校生10・1%、中学生7・1%、小学四―六年生1・3%だった。

 県教委は、県のケータイネット問題対策チームと調査結果を分析。教職員や保護者への啓発、生徒・児童向けパソコン用シミュレーション教材の作成などを進める考えだ。

 県内では昨年十月、携帯電話サイトなどで中傷を受けていた女子中学生=当時(14)=が電車に飛び込み自殺。翌月には、中学時代の先輩から携帯で呼び出され、暴行を受けていた男子高校生=当時(16)=が首つり自殺する事件などがあったことから実態を探るため調査した。(教蓮孝匡)

(2008.4.19)


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