ネット上で知り合いも 広島県熊野町教委アンケート 中学三年生の二人に一人が携帯電話を持ち、メールの主な相手は学校の友人であることが、広島県熊野町教育委員会の初のアンケートで分かった。「ネットで知り合った人」など顔の見えない相手とメールをやりとりしている生徒もおり、結果を公表した町教委は「携帯を持つ意味や注意点を家庭で話し合うきっかけになれば」としている。 アンケートは五月下旬、町内の四小学校の五、六年生と、二中学校の計千二百二十人を対象に無記名で行った。携帯電話を持っているのは中三(二百十八人)の51・0%、小六(二百五十一人)で24・7%。 携帯を持つ中三のうち、一日のサイト接続回数は一―五回が41・4%だった一方、十六回以上も8・1%いた。複数回答できる主なメールの相手では、87・4%が「同じ学校の友達」と回答。「ネットで知り合った人」を選んだ生徒も6・3%いた。 「安全に役立つと思うか」との問いに中三の場合、思う61・3%、思わない9・0%、あまり考えたことがない21・1%だった。 アンケート結果は各校を通じて保護者に配布。町教委は保護者が携帯電話の危険性を学ぶ講習会を開催しており、八月には教職員を対象に開くという。 携帯電話をめぐっては、出会い系サイトなどで未成年が犯罪に巻き込まれる事件が多発。政府の教育再生懇談会が使用を制限するよう提言している。 西原忠徳教育長は「保護者らが実情を知る必要はある。何か事件があってからでは遅く、子どもがどんな使い方をしているか注意を払って」と話している。(久保田剛)
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