中国新聞

  その5  「続・学校帰りのよっこ」
第5話イラスト

 、よっこがはるちゃんと学校っていると、下谷水車小屋手前に、五、六人大人まって、あわただしくかしているのがった。

 づいてみると、に、一頭きなち、両側石垣にすっぽりはまって、かなくなっているのだった。そこの水車は、以前は、からいたいていた。使われなくなって、だけがっていたのだ。

 には、しいのやいのや、何本ものがかけられ、には、数本がさしこんであった。は、両方をむき、からをはき、両手両足かそうと、もがいていた。

 「どいた、どいた!」

 「どものるもんじゃねえ!」

 大人たちは、よっことはるちゃんをはげしくしかった。

 「…………。」

 よっこもはるちゃんも、ってろへさがり、きだした。またになるがした。


 よっこは、で、権藤先生から、このかきしたカボチャの写生大会したら、特選になったとらされた。びっくりするやらうれしいやら、にものぼる気持ちになった。下校合図の『家路』のメロディーがれ、をはくときまで、そののことなど、完全れていた。

 はるちゃんも、一時間めの算数応用問題一番け、交換採点で100とれたので、一日中うれしくて、のことはからえていた。らしい。

 しかし、そのきなは、に、じかっこうのまま、はまっていた。石垣がくずれ、ちぎれたれたも、にちらばっていた。は、れていた。

 大人は、一人だけになり、そのってにする、精肉業者のトラックがるのをっていた。

 「…………。」

 よっこは、自分たちが一日勉強をしたり、運動をしたり、んだり、先生にほめられたりしていたも、は、ずっとこのせまいにいて、みにえながら、げ、灰色るだけで、自分たちと時間をすごしていたのだとった。

 「…………。」

 そこにいたは、、どなりつけてきただったが、おそるおそるのぞきこむよっこたちを、おこらなかった。

 その人は、しばらくして、

 「もういいだろ…? もうおり……。」

 と、やさしくった。れきっただった。

 のハルジオンののところに、さなモンシロチョウとモンキチョウとが、もつれるようにしていて、やがてのほうへとっていった。

 よっこは、自然がでてきた。ると、はるちゃんも、うつむいて、をぬらしていた。

おわり

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