中国新聞

  その5 おばあちゃんちのごちそう 「おひるごはんはまかせてね」
第3話イラスト

 土曜日学校みになってシホは、おひるごはんをることになりました。

 きょうは、おじいちゃんのいえに、みんなでいもほりにです。

 「シホ、きょうは、ひるごはんしなくてよかったな」

 にいちゃんのヒロシがでがけにいいました。

 「きいもはるもん」

 「おばあちゃん、すしとおはぎってまってるぞ」

 ヒロシはうれしそうです。

 おとうさんので、一時間ほどると、べののおじいちゃんのいえにきました。

 だんだんばたけのミカンがきいろにづいていました。ひとみしたあと、さっそくいもほりです。いもばたけにはいるとつるをるのはおばあちゃん、おじいちゃんとおとうさんは、いもをほりあげていきます。あかいきなさつまいもがころん、ころんとほりされていきます。おかあさんと、ヒロシとシホは、そのいもをめてかごにれ、なやまではこびます。

 「きいもりたいの」

 シホは、おじいちゃんにそっとたのみました。

 おじいちゃんは、いねわらをかついできて、ほりおわったはたけにつみげると、をつけてくれました。

 シホは、ほりたてのいもをって、をふきとり、アルミホイルにつつんでは、へポンポンれました。

 「おいしゅうくには、になってから入れるんじゃ」

 おじいちゃんがおしえてくれます。

 おひるごはんは、ちらしずしに貝汁、それに、にしめとおはぎも大皿にもりつけてあります。

 「みんなでべるんは、ひさしぶりじゃのう」

 おじいちゃんのがかがやいています。

 「とくべつメニューよ」

 シホは、きあがったばかりのさつまいもをくばりました。

 「どものころをすなあ」

 おとうさんはきいもをべながらいいました。

おわり

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