中国新聞


地域創生科 定員40人
周防大島高改編


 山口県教委は24日、教育委員会議を開き、公立高の2014年度からの入学定員に関する規則改正を承認した。

 県教委高校教育課によると、周防大島高久賀校舎に設置されている福祉科(定員35人)を県内初の地域創生科に学科改編。定員40人とし、安下庄校舎に集約する。下松高や長府高など5校1分校の計8学科は定員を5〜20人削減する一方、岩国総合高や柳井商工高など3校1分校の計7学科は5〜20人増やす。

 周防大島高は2007年4月に安下庄高と久賀高を統合する形でスタート。現在は安下庄校舎に普通科、久賀校舎に福祉科がある。久賀高同窓会が福祉科の廃止について強く反発していた。

 周防大島町の椎木巧町長は「改編は地域唯一の高校の存続と活性化に向けた県教委の大きな決断。地域を挙げて応援したい」と話している。久賀高同窓会の小原勇会長は「福祉科は高齢化が進む島の福祉を担う人材を育てており、廃止は断固反対。見直しに向けて訴訟なども検討している」と話す。(藤田龍治、久行大輝)

(2013.10.25)


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