調査委 最終報告で調整 廿日市市の市立中学3年の女子生徒(14)が5月に亡くなった問題で、外部の有識者たちでつくる調査委員会が、いじめが死亡に大きな影響を及ぼしたとの内容を報告書に盛り込む方向で最終調整していることが16日、分かった。 複数の関係者によると、これまでの調査委で、女子生徒が2年生だった昨夏以降、部活動で同級生から受けた悪口や仲間外れなどのいじめについて具体的に把握。いじめによって精神的な苦痛を深めていったと判断したという。 いじめは断続的で、死亡直前まで部活動に取り組むなどしていたため、その間に女子生徒の心理状態がどう変化していったかを分析。学校生活での悩みなど、いじめ以外の要因も加味して、死亡の原因を最終的に判断する。 調査委は6月から今月12日までに10回の会合を開き、同校の生徒や教職員、遺族への聞き取り内容などを基に審議を重ねた。9月上旬の7回目の会合で、女子生徒へのいじめを認定。複数の委員から「いじめが女子生徒に大きな影響を与えた」との意見が出ていた。 調査委は20日に最終会合を開く。報告書には同校の対応の問題点や再発防止策の提言も盛り込み、後日、市教委に提出する。(村上和生) (2013.10.17)
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