2年連続、督促強化など効果 福山市の市立小中学校と幼稚園の2012年度の給食費滞納額は約86万4千円で2年連続で100万円を切ったことが、市学校給食会のまとめで分かった。11年度より増えたものの、3年前の09年度と比べると6割減。市教委は、督促の強化や子ども手当(現児童手当)の支給などで滞納が減ったとみている。 給食費は幼稚園と小学校が1食245円、中学校1食280円。12年度の滞納額の内訳は、小学校が14校で約75万6千円、幼稚園が1校で約1万2千円、中学校が1校9万6千円だった。 11年度の13校計約73万1千円より小、中学校で滞納が目立ち、約13万3千円増。09年度の25校計約205万円からは約118万6千円減った。 市教委は「子どもが家で話題にするような給食を提供し、支払いにつなげたい」としている。 給食会の事務局がある市教委学校保健課によると、各校が会計処理していた09年度までは、滞納分を校長が立て替えるなど不明瞭な会計が一部であったという。10年度からは給食会に会計処理を一元化し、各校が徴収できた分だけを集める方法に変更した。 学校の滞納者への粘り強い対応に加え、滞納する子どもの保護者に学校と給食会の連名の督促状を送ったり、児童手当の振込時の引き落としを勧めたり。経済的に困難な家庭には、就学援助制度の手続きを紹介している。 市教委学校教育部の石口智志参与は「不公平をなくすためさらに納付率を高めたい」としている。(衣川圭) (2013.8.15)
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