12年度4.3%、小規模事業所で遅れ 岡山県内の民間事業所で働く男性の育児休業取得率が2012年度に4・3%だったことが、県の調査で分かった。前回調査した09年度に比べ3・6ポイント増えた。県が15年度の目標に掲げた2・5%も大幅に超えた。小規模な事業所では男性の育児休業の取得が進まない実態も明らかになっている。 男性の取得率を事業所の規模別でみると、従業員500人以上千人未満が9・1%でトップ。300人以上500人未満が4・4%、千人以上4・0%、100人以上300人未満1・9%と続いた。100人未満の企業・団体では取得者がいなかった。 育児休業制度を就業規則に記している事業所の割合は、09年度比で3・9ポイント増の90・3%。従業員数100人以上の事業所では95%以上が規定を設けている一方、30人未満は72・9%にとどまった。小規模事業所では規定のないケースが多かった。 女性の育児休業取得率は09年度比0・3ポイント増の85・6%だった。 県労働雇用政策課は「男性を含めた育児休業制度を整える企業は増えている。ただ代替要員を確保できない職場では取得しにくい現状がある」と分析。子育てを支援する企業などを認証し、ホームページで紹介するなどして男性の育児参加を呼び掛けている。 県が12年10月1日現在の状況を県内に拠点を置く企業や団体2千事業所を対象に調査。うち981事業所から回答を得た。育児休業の取得状況は11年度に子どもが生まれた従業員に聞いた。(永山啓一) (2013.5.20)
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