福山市教委、「一貫」モデル事業
福山市鞆町の鞆小で19日、近くの鞆中の教諭が参加する授業が始まった。小中一貫教育のカリキュラムづくりに向け、市教委が2013年度、市内3中学校区で始めたモデル事業の一環。3〜6年生の算数で、それぞれ月3回程度開く。 この日は数学の平田武久教諭(55)が、鞆小の馬屋原芳希教諭(48)とともに6年生24人に図形の点対称の授業をした。平田教諭は中学校では扱う図形が複雑になることに触れ、「図形をひっつけたり、切り離したりして、自分の目で確かめることが大事」とアドバイスした。 6年金藤帆浪さん(11)は「分かりやすかった。中学の数学も楽しみ」。平田教諭は「各児童の学習状況をしっかり把握し、中学入学後の指導に生かしたい」と話した。 モデル事業は鞆のほか鷹取、城北中学校区が取り組む。市教委は各校区の成果や課題などを基にカリキュラムを制作。2015年度に市全域で導入する。(水川恭輔) (2013.4.20)
|