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通学路では安全運転を 広島県内事故、年間500件超
県警が一斉取り締まり


   

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車両通行の禁止時間帯に通学路を走行した車の運転手から、事情を聴く広島東署員(9日午前8時25分、広島市東区)

 広島県内で、登下校中の児童や生徒が関係する交通事故が絶えない。年間500件を超え、昨年までの5年間で計7人が死亡している。県警は9日朝、車やバイクの一斉取り締まりを県内全域の通学路で初めて実施。運転者に交通ルールの順守と事故防止を求めた。

 県警によると、小中高生が登下校中に事故に遭った件数は、2008年547件▽09年549件▽10年624件▽11年541件▽12年538件。死者は09年2人、10、11年各1人、12年3人となっている。

 12年の内訳は小学生63件、中学生147件、高校生328件。11月に府中町の県道交差点で横断歩道を渡っていた小学2年男児が左折してきたタンクローリーにはねられて死亡したほか、高校生2人が亡くなった。

 9日の一斉取り締まりは、県警本部と県内全27署の計約450人体制で実施。歩道がなく交通量が多いなどの危険な通学路97カ所を選び、歩行者用道路の通行禁止違反や速度超過、携帯電話の使用などで計340件を摘発した。

 15日まで展開する春の全国交通安全運動では、通学路での子どもの安全確保を重点に置いている。県警交通指導課は「子どもを危険から守る思いやりの意識を持ち、交通ルールとマナーの徹底を」と呼び掛ける。(長久豪佑)

(2013.4.10)


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