東広島市、実績は想定の1割 妊婦と産後間もない母親の家事、育児を支援する東広島市の産前・産後ヘルパー派遣事業の利用が伸び悩んでいる。市外から転入し実家の援助を得にくい人が多いと、市が2010年度に独自に始めたが、実績は想定の1割程度。市は周知不足が原因としてPRに努める。 初年度は72人、1260回の利用を見込んでいたが、17人、36回だった。11年度は85人、1275回の想定に対し、47人、106回。12年度も55人、900回を予定していたが、2月末時点で34人、106回にとどまっている。 対象は、母子健康手帳を受けた体調不良の妊婦や、出産翌日から3カ月以内の母親。日中、家族の援助が得られない人に限る。15回まで利用でき、双子以上が生まれた場合は半年間30回まで認める。 市の委託を受けた社会福祉協議会、シルバー人材センターのヘルパーが自宅に出向き、食事の支度や買い物、おむつ交換などをする。1回1時間半の利用料は千円で、生活保護と市民税非課税の世帯は無料だ。 市は潜在需要はあるとして、窓口でのチラシ配布に加え、FM東広島や広報紙で制度の存在やサービス内容をPRする。実績を踏まえ、本年度の利用見込みも412回とした。 市こども家庭課は「妊婦や母親が孤立しないよう支援したい」と申請を呼び掛けている。同課=電話082(420)0407=平日。(境信重) (2013.4.7)
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