中国新聞


第2子から保育料を無料
川本町2013年度方針、議会要望で転換


 島根県川本町が2013年度から第2子以降の保育料を無料化する方針を固めたことが28日、分かった。これまで慎重姿勢だったが、町の職員給与カットの終了方針に対し、町議会から「減額を終了するなら隣接町と同等の子育て支援を」との要望を受けて転換した。

 この日、町議会議会運営委員会に示した同年度一般会計当初予算案に、保育料収入の減額分約700万円を盛り込んだ。現在は第3子以降の保育料を無料にしている。三宅実町長は「町議会から要望を受けた。子育て世代の定住者確保へ欠かせない」としている。

 また町は5月から、現在就学前児童が対象の医療費助成を、中学3年までに拡大。対象に加える小学1年生以上については、1カ月間の通院千円以上、入院2千円を超える医療費を全額助成する。

 隣接する邑南、美郷両町は中学3年までの医療費を全額補助。邑南は第2子以降、美郷は第3子以降の保育料を無料にしている。

 町議会は子育て支援の拡充以外に、地方交付税削減に備えて国が要請する地方公務員給与の減額と、14年度以降の職員給与体系見直しを求めている。(黒田健太郎)

(2013.3.1)


【関連記事】
第2子の保育料「無認可」も補助 (2012.4.18)
【社説】子ども手当 制度改善へ議論尽くせ (2010.3.30)



子育てのページTOPへ