中国新聞


第2子の保育料「無認可」も補助
島根県大田市、最大半額まで


 島根県大田市は4月から、無認可保育施設に通う第2子の保育料を最大半額まで補助する制度を始めた。認可保育所に通わせた場合に適用される国の補助を、市が独自に拡大した。県内8市では初めての施策で、負担を軽減することで若い親の定住を狙う。

 第1子、2子とも未就学でともに保育施設に通わせていることが条件。認可保育所に通わせた場合の保育料との差額を、無認可施設の保育料の半額まで補助する。

 同様の条件で第2子も認可保育所に通わせた場合、国の補助で保育料は半額になる。市では2009年から待機児童が毎年10人程度出ている。また、無認可施設に子どもを通わせる保護者から補助を求める声が市に寄せられていた。

 大田市には、無認可の保育所と保育士などが子どもを預かる「保育ママ」の無認可施設が計7カ所あり、市内外から90人が通う。うち市在住の11人が補助対象になる。

 本年度当初予算に事業費126万円を計上した。市子育て支援課は「無認可施設に通わせる親の負担を、認可保育所に通わせる程度まで抑えたい」としている。(黒田健太郎)

(2012.4.18)


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