通学路整備、安全に配慮
4月に開校する大竹市初の施設一体型一貫校の小方小中学校「小方学園」の開校準備が急ピッチで進んでいる。建設中の校舎が姿を見せ、造成地の斜面には、通学路となる階段も整備が始まった。 小方学園は大願寺地区造成地(小方ケ丘)の西側5・1ヘクタールに建設が進む。校舎は3階建て延べ1万1800平方メートル。外装はほぼ完成し、内装やグラウンド工事にかかっている。2月末にも引き渡しを受ける予定。 通学路は造成地へ上がる2ルートのうち、歩道などが整備されている市道玖波青木線がメーンになる。団地内を横切って近道になる幅2メートル、延長78メートルの階段歩道の工事が進む。通学距離は遠いところで3キロになるが、PTAの提案も考慮し安全なルートを選定したという。 一方、南側の県道は片側しか歩道がなく、途中で歩道の左右が変わることからPTAが整備を求めていた。柵を付けたり舗装をやり直す程度にとどまったため、一部を除いて通学路から外した。 学校側では引っ越し準備や特色ある学校づくりが大詰め。小中の校長や教員、市教委でつくる企画会議で行事や学習内容を検討している。入学式、卒業式、運動会・体育祭、学習発表会・文化祭の4行事については小中合同の実施に決まった。 小方小の沖野玲子校長は「9年間を見通した教育と異なる学年の交流を軸にして特色ある学校づくりを進めたい」と話している。(古市雅之) (2013.1.31)
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