3年後、島内全校が姿消す
下松市教委は29日、同市笠戸島の深浦中を本年度末で、江の浦、深浦の両小を2013年度末で廃校にすると発表した。島内の笠戸小も15年度末の廃校を昨年末に決めており、約3年後には島内の全小中学校が姿を消す。 市教委によると、児童9人の江の浦小は今春に1人、来春に3人が卒業予定。今春入学を見込む校区内の1人は島外の下松小へ入学し、14年度以降は残りの在学生も同小に転校する方針という。 深浦小、深浦中はすでに休校になっており、子どもはスクールバスで下松小と下松中に通っている。 今後も児童の増加が見込めないため、市教委は地元と協議し、24日に3校の廃校を決めた。島内の3小1中全てが廃校となる16年度以降は全ての小中学生は島外に通う。 造船の島として栄えた同島は1960年代には4千人以上が暮らしたが、現在は約千人に減っている。 江の浦小OBで子ども2人も同小に通ったという江の浦自治会の辻国政会長(71)は「学校がなくなるのは寂しいが、子どもの学習環境などを考えると仕方ない」。(上木崇達) (2013.1.30)
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