中国新聞


福山市教委、学校で入学前健診
発達相談にも対応、11月に初実施


 福山市教委は小学校の2014年度入学児から、入学前健康診断を各校でする。これまで各家庭で内科と歯科に行く必要があったが、負担軽減を図る。初回は13年11月、全78校で実施。発達障害への関心の高まりを受け、新たに発達課題の相談にも対応する。

 医師が健診結果を記す診断票には、保護者向けに発達課題のチェックリストを掲載。家庭、集団の2場面で「発音ははっきりしているか」「食事中に立ち歩かないか」などの17項目をそれぞれ4段階でチェックする。心配事の自由記述欄も設ける。学校側は、保護者の回答を基に課題の共有や相談機関の紹介に生かす。

 昨年11、12月には、13年度の入学児を対象に10校が試行。児童数に合わせた医師数の確保などの課題が挙がった。市教委学校保健課の石口智志課長は「医師会などの協力も仰ぎ、より円滑にできる態勢をつくりたい。保護者が気軽に相談できる機会にもする」と話している。(久保友美恵)

(2013.1.8)


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