広島市が初の民間委託、住民組織協力し交流や相談会
広島市は1日、子育て支援の常設型オープンスペースを安佐北区の高陽ニュータウンに開設した。学校法人武田学園(同区)が運営。幼い子どもがいる保護者が気軽に集い、育児の相談や情報交換ができる。住民組織とも協力し、高齢化する団地で、子育て世代を地域ぐるみで支える拠点づくりを目指す。 亀崎1丁目のタウンセンタービル地下1階の空き店舗(約130平方メートル)を改修。授乳コーナーや多目的スペースなどを設けた。保育士2人が常駐。看護師も月2日訪れ、健康相談を受け付ける。開設時間は月−金曜の午前10時〜午後3時。 同学園が運営する広島文教女子大(同区)の教員による、子どもの成長や食生活をテーマにした講座を計画。学生たちも手助けする。地元の住民組織「高陽ニュータウンまちづくり市民会議」とも連携し、住民との交流行事も検討している。 この日の開設式には、学園関係者や住民計約50人が出席。親子連れ約30組が木工などを楽しんだ。長男(2)と訪れた団地に住む主婦香川雅美さん(36)は「気軽に立ち寄れてうれしい。情報交換もできるし、子どもも幅広い年代の人とかかわれる」と喜んでいた。 市が公募で選んだ民間団体に補助金を出し、設置、運営を任せる初の試み。2日からは、安佐南区のNPO法人e子育てセンターが、祇園3丁目のマンションの6階で運営するオープンスペースが開設される。(有岡英俊) (2012.10.2)
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