中国新聞


地域と連携、71校が「いじめ撲滅チーム」
呉市立の全小中高、29日決起大会


 呉市立の小中高校と家庭、地域が連携し、全71校にそれぞれ「いじめ撲滅プロジェクトチーム」が発足した。大津市の中2男子自殺を受けた対応で、29日に中央の市民会館で決起大会を開く。

 児童、生徒、保護者や各学区の民生委員児童委員たちでチームをつくった。人数は各校約10〜40人。メンバーは各学期に1回程度集まり情報交換などをする。具体的な活動内容については、これから各校で詰めていく。

 市教委と各校は2008年度、いじめ撲滅キャンペーンを始めた。年2回、それぞれ1カ月のキャンペーン期間を設定。いじめをテーマにした川柳やポスター作り、いじめやけんかを見つけるための校内巡回など、各校が多様な取り組みを実施してきた。

 市教委が07〜11年度に認知した小中学校でのいじめは65件、57件、35件、24件、13件で推移している。ただ校内だけでは把握できず、数字に表れないケースも考えられるため家庭や地域との連携を強める。

 市教委学校安全課は「情報を共有することでいじめの早期発見、対応をし、なくしていきたい」としている。(小林可奈)

(2012.9.20)


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