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市立広島特別支援学校の新校舎が完成
職業コース向けの作業室など充実


   

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校舎1階の中央にある「ひかりのひろば」

 広島市立広島特別支援学校の新校舎が広島市南区出島に完成し、9月3日の始業式から児童、生徒が使う。本年度、高等部に新設した職業コース向けに、クリーニングやビル清掃、食品加工を学べる専用の作業室などを備えている。

 鉄筋3階建て延べ約1万7千平方メートルで、普通教室は旧校舎より16教室増えて72教室。1階の中央には全校集会ができ、吹き抜けの窓から日差しを取り込む「ひかりのひろば」がある。約千平方メートルの農園や温水プールもある。総事業費は84億5千万円。

 教室や廊下の壁の一部の素材にはコルクを使用。教室内の電気スイッチの位置を低くするなど、子どもが利用しやすいよう工夫した。中尾秀行校長は「伸び伸びと学べる環境で、職業能力を磨いてほしい」と話す。

 同校はこれまで中区にある1953年建設の旧大手町中(廃校)の校舎を定時制の大手町商業高と供用。本年度の児童・生徒数は341人で83年の開校時の2・5倍に増えた。作業室を普通教室に転用し、プレハブ棟を増築するなどして生徒増に対応していた。

 市教委施設課によると、移転後の旧校舎は大手町商業高の今後の入学者数の動向を踏まえて取り壊すか、補強工事をして同高が使うかを決める。(山本乃輔)

(2012.8.30)


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