市教委、未然防止徹底へ 福山市教委は27日、市立小中学校計114校のうち24校で、4月以降に35件(8月23日時点)のいじめを認知したことを明らかにした。大津市の中学生の自殺をめぐる報道が相次いだ7月は16件あり、前月までの月2〜6件から急増した。市教委は教諭の研修会などを通じ、早期発見や未然防止を徹底するとしている。 市教委によると、8月は文部科学省の通知に基づく緊急調査で、新たに中学校2校で6件が判明した。2校は臨時的に子どもへのアンケートを実施。それまでいじめと捉えていなかった事例を追加した。各校とも毎学期1回のアンケートをしているが、全てを把握できていなかった。 35件は、年間56件だった前年度を上回るペース。冷やかしや悪口を言われたり、遊ぶふりをしてたたかれたり蹴られたりするケースが目立つという。4校の4件は今も解消できていない。 市教委は今月2日、子どものサインを見逃さないよう求める教育委員長の緊急メッセージを全校に知らせた。指導課の伊原秀夫課長は「教諭の意識徹底を図り、子ども同士の絆を育むことで未然防止にも努めたい」としている。(武内宏介) (2012.8.29)
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