中国新聞


紙芝居で被災地元気に 鴨方のグループ「風の子」
仮設住宅の子どもケアで宮城へ


   

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大型紙芝居の仕上げ作業などに取り組む「風の子」のメンバー

 浅口市鴨方町の母親らでつくるボランティア人形劇サークル「風の子」が20〜22日に宮城県多賀城市を訪れ、東日本大震災で被災した子どもたちに大型紙芝居などを披露する。浅口市社会福祉協議会の支援活動に協力。保育所や仮設住宅で子どもたちの心のケアを図り、元気づける。

 代表メンバー10人が20日朝に出発、午後に多賀城市へ入って市内の被害状況を視察。21日に八幡保育所と仮設住宅、22日に志引保育所をそれぞれ訪れる。縦90センチ、横180センチの大型紙芝居で「ももたろう」「命のまつり」、布やエプロンを使った演劇を含めて計8、9物語を発表する。

 10日は浅口市中央公民館で、メンバーが梱包(こんぽう)作業に取り組んだ。紙芝居に使うパネル50枚をまとめ、寄贈する積み木や鴨方中生のメッセージを整理した。山内悦子代表は「震災から1年以上たって風化しつつある中、あらためて力になりたい。母親の立場で、子どもたちの心を癒やしたい」と思いを語った。

 多賀城市社協を浅口市社協が支援する中、風の子が協力を申し出た。メンバーは7月に練習を重ねた。浅口市社協の岡本浩次郎事務局長は「被災地に笑顔を届け、子どもたちを励ましてほしい」と期待を寄せる。(谷本和久)

(2012.8.11)


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