島根県、全市町村に1000冊ずつ配布 子どもの読書推進には就学前の読み聞かせが重要として、島根県は2012年度から、読み聞かせをする父親「読みメン」の育成に乗り出す。子どもに読んでほしい本を県内全19市町村に千冊ずつ配布するほか、イベントなどを通じて啓発を図る。 「おおきなかぶ」「三びきのこぶた」などロングセラーの童話を中心に300タイトル以上を県立図書館が選出。7、8月をめどに各市町村へ配り、幼稚園、保育所や地域の子育て支援センターなどで巡回利用してもらう。県は2万3千冊を購入予定。2500万円を一般会計当初予算に計上した。 イベントは8月5日、大田市で開き、講演やコンサートで「読みメン」育成を図る。父親の育児参加に力を入れるNPO法人「ファザーリング・ジャパン」(東京)の安藤哲也代表に講師を打診している。 出産直前直後の親に読み聞かせを促すため、県立中央病院に童話を貸し出したり、助産師に効用を語ってもらったりすることも検討。「読みメン」検定も計画している。県立図書館は「就学前の読み聞かせが十分であれば、入学後、子どもは自ら本を読むようになる。生まれてすぐスタートするのが望ましい」と呼び掛けている。(土井誠一) (2012.4.1)
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