三原の薬本さん、延べ400校目
東広島市安芸津町の木谷小に、三原市長谷の建設業薬本光明さん(63)が本を寄贈し、18日に贈呈式があった。薬本さんは1972年から40年間、三原市や尾道市など主に広島県東部の小中学校に本を贈り続けており、同校で延べ400校になった。 薬本さんは20歳のころ、福山市などの福祉施設にボランティアで通ううち「子どもたちには思いやりのある優しい大人に育ってほしい」との思いを募らせた。そのためには知識の幅を広げることが大切と本を贈り始めた。 木谷小には、学校が望んだ絵本や図鑑、自身が選んだ歴史書などを加え計86冊(13万円相当)を贈った。薬本さんから本を手渡された児童は「読みたかった本だ」「これ面白そう」などと話しながら早速ページをめくっていた。 6年の幸和輝君(11)は「借りて帰って、じっくり読みたい」と喜んでいた。 「ことしでやめようと思いながら、気が付けば40年たってしまった」と笑う薬本さん。「あと10年、500校までは続けたい」と意気込んでいる。(安道啓子) (2012.7.19)
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