中国新聞


親から学ぶ読書習慣
岩国・川下小、保護者へ貸し出し
小説などまず98冊


   

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特設コーナーの本をチェックする若本校長

 岩国市車町の川下小は、校内に保護者が自由に本を貸し借りできる特設コーナーを設けた。家庭で保護者が読書する姿を見せることで、児童の読書習慣向上に結びつける狙い。

 昨年度実施した保護者向けアンケートで、子どもが読書をしない家庭が約6割を占めた。同小はこれを受けて、まずは家庭で読書を楽しむ雰囲気づくりが重要と考え、6月下旬に保護者向けコーナーを開設。貸し出しは無料で手続きもない。

 コーナーには現在、職員が持ち寄った小説や実用書など計98冊が並ぶ。若本公夫校長は「参観日や個人懇談会で立ち寄った時に借りてほしい」。村本典子司書教諭は「子どもは親のすることに興味をもつ。家で一緒に本を読んでみて」と呼び掛けている。

 同小は、保護者に読み終えた本を寄贈してもらって本を増やしたい考えで、漫画や雑誌を除く本の寄贈を受け付けている。Tel0827(22)1533。(堀晋也)

(2011.7.20)


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