福山の城西中学校区の住民グループが指導
福山市山手町、城西中の学校区内の住民グループが小中学生向けに開いている無料ダンス教室が人気だ。「地域の子どもに目標を持つ楽しさを伝えたい」と2010年に開始。ヒップホップ系で「楽しい」と子どもの間で評判が広がり、5人程度だった参加者は約60人に増えている。 グループは「城西校区おっちゃんとおばちゃんの会」。08年に泉、山手の両小と城西中の保護者15人でつくった。10年からは山手コミュニティセンターで月2回、1時間半レッスン。講師は地元大学生が務める。 友達とゲームをして過ごす、夢がない、地元への愛着が乏しい−。そんな子どもに「何かに打ち込む経験づくりを地域で応援したい」と考え、気軽に体を動かせるダンスを選んだという。年末には発表会も開き、保護者やお年寄りを招く。 これまで企業や住民の寄付で運営してきたが、2012年度は市のモデル事業に選ばれ、補助金30万円を受けた。 藤井昌光会長(50)は「楽しくエネルギーを発散できることは非行防止にもつながる。住民で協力して続けたい」と話している。(久保友美恵) (2012.7.17)
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