広島市、マナー向上図る 広島市議会は28日、一般質問を終えた。市は、小学生を対象に独自の自転車運転免許証の発行を検討する考えを明らかにした。幼いころから交通ルールを守る意識を高め、自転車の運転マナーの向上につなげるのが狙い。 松井一実市長が掲げる自転車都市づくりの一環。市は交通規則の学科試験と、正しい乗り方をみる実技試験に合格した児童に免許を発行することを想定する。 高井巌道路交通局長は「交通ルールを継続的に守る効果が期待できる」と述べ、県警や市教委など関係機関と連携して検討するとした。 市内の小中学生が関係した交通事故(2006〜10年)の分析では、自転車での事故は10歳以上の小学生で約6割、中学生では約8割を占める。市は毎年、市立小3年の計約1万人を対象に参加体験型の自転車教室を開いている。 自治体による自転車運転免許証制度は02年度、東京都荒川区が全国で初めて導入。政令指定都市では、さいたま市が本年度から始めている。(藤村潤平) (2012.6.29)
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