中国新聞


非行少年ら立ち直りへ 福山に支援拠点開設
広島県警、交流通じ社会性育む


   

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スタッフと一緒にストラップを作る少女(右端)

 広島県警は4日、非行からの立ち直りを支援する「少年サポートルームふくやま」を福山市丸之内の福山大社会連携研究推進センター3階に開設した。県内では広島市に続き2カ所目。少年育成官や学生との交流を通じ、表現力やコミュニケーション力を育むという。

 福山東署内に専従の少年育成官と警察官計2人を配置。少年補導協助員や心理学専攻の学生もスタッフに加わる。第1、3水曜の午後4〜7時、訪れた少年たちに料理や工作、勉強を教えるなどして親交を深める。

 初日は、市内の小中高生たち4人が参加。スタッフに教えられながら粘土をこねたりビーズで装飾したりしてデザート形の携帯電話ストラップを完成させた。参加した少女は「こんな楽しい時間は初めて。また来たい」と喜んだ。

 県警によると、刑法犯で摘発された県内の少年の2011年の再非行率は33・7%で、全国平均を上回っている。県警少年サポートセンターの原田修治所長は「再び非行に走らない環境を整えたい」と話す。利用には事前に保護者の同意が必要。同センター=電話082(228)0110。(渡部公揮)

(2012.4.5)


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