呉市ファミリー・サポート・センター 開始10年で5倍に 市民が有料で子育てを相互援助する呉市ファミリー・サポート・センターの会員数が増えている。2011年度は1842人(12年2月末現在)で、スタートした01年度末の360人の約5倍。市は今月、会員にアンケートをして支援の充実策を探る。 会員は子どもを自宅で預かったり、依頼者宅に出向き家事をしたりする。当初は0歳から中学3年までの子どもの保護者を対象にした「育児支援」だけだったが、09年8月から妊婦と出産後56日までの母親が対象の「妊産婦支援」も始めた。依頼者は時間帯に応じて支援者に1時間600円か700円を払う。 支援実績は、01年度の511件から11年度は1797件(12年2月末現在)に増えた。そのうち最多の369件が保育施設への出迎えと一時預かりで、1件当たりの平均時間は2・6時間だった。市子育て支援課は「認知度が高まった。依頼者の多くが仕事を持つ母親」としている。 市は今月実施するアンケートで、会員に利用状況や希望する支援策を聞く。結果を踏まえて、開始から3年となる妊産婦支援の対象拡大などを検討する。同課は「子育て中の保護者の負担を軽減する態勢をつくっていきたい」としている。(小林可奈) (2012.4.6)
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