中国新聞


「帰っておいで」同窓会に町が補助金
島根県川本町、定住呼び水に


 島根県川本町は2012年度から、町内で開く小中高校の同窓会に2万円を補助する。出身者が帰省する機会を増やし、Uターン定住につなげるのが狙い。中国地方では高梁市に次ぐ取り組み。

 対象は、県外者を含む10人以上が参加する同窓会。年1回に限り2万円を補助する。申請時に提出してもらう参加者の名前や電子メールアドレスを基に、県外に住む人へ町の定住支援策や空き家・イベント情報を定期的に送る。

 5月までに要綱を決め、受け付けを始める。1年間で10件程度の補助を見込む。12年度一般会計当初予算に事業費20万円を盛り込んだ。

 高梁市は09年12月、同窓会に最大5万円補助する制度を創設。ことし2月末までに176件の申し込みがあった。市民課は「Uターン定住する人を確保するきっかけができた」としている。

 川本町の人口は2月末現在で3764人。2002年2月末は4700人で、10年間で約2割減った。町は12年度に策定する総合計画で、年間40人の移住者確保を目指す。

 町政策推進課は「人口減少に歯止めをかけるとともに、町内の飲食店活性化にもつなげたい」としている。(黒田健太郎)

(2012.3.29)


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