入学希望なく在校生転校
大竹市栗谷町の栗谷中が、小方中への統合の時期として示されている2013年4月まで1年残し、ことし3月末で休校することになった。近くの栗谷小の6年生4人全員が小方中への入学を選択。在校生も同中への転校を決めたため。 栗谷中は現在、3年生4人と1年生1人の計5人。市教委によると、栗谷小6年生の保護者がそろって「1年で移るなら早く慣れるためにも」と、直線距離で約8キロ離れた小方中への入学を望んだ。市教委は他学区の中学への入学も認めている。3年生の卒業後に残る1年生も3月末で転校する。 市教委は、保護者らの選択を「統廃合に伴う事情がある」と判断。生徒の登下校について、タクシーのチャーターを1年前倒しして対応する。 全校児童11人(昨年12月時点)の栗谷小は存続する。栗谷連合自治会の田中弘明会長は「小中一貫校としての存続を求めてきたが残念。地域をどう守っていけばいいのか」と言う。これに対し、西尾裕次教育長は「生徒の減少で統廃合はやむを得ない。1年早い休校になるが、保護者も悩んでの決断と思う。生徒のケアは万全にしたい」としている。 市は、小方中を、小方小とともに近くの大願寺造成地に移し、市内初の施設一体型小中一貫校として13年度に開校する予定。全校児童13人(昨年12月時点)の阿多田小と6人(同)の穂仁原小の、小方小への統合方針も示し、地元と話し合いを進めている。(古市雅之) (2012.1.26)
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