卒業後の帰郷促す 大竹市は、高校生や大学生、専門学校生を対象とする奨学金について、卒業後に市内に居住した受給者の返済を免除するための条例改正案を、12月1日開会予定の市議会定例会に提案する。定住の促進が狙い。 奨学金は市内に保護者が在住していることを条件に、月額で、国公立高1万1千円▽私立高2万2千円▽国公立大2万8千円▽私立大4万円―を貸し付けている。毎年新規に20人を募集。返済は、卒業後半年間の猶予期間を経た後、10年間の月払いが中心という。 市は返済免除制度について来年度スタートを予定。@奨学金の受給者が卒業後、返済猶予期間に続いて市内に住めば、その間は返済を免除。差し引いた額を残額とするA既に返済中の場合、来年4月時点で市内に1年以上在住していれば同様に免除する―との方針だ。市外に転居した場合は残額を返済しなければならない。 市によると、奨学金を返済中の140人のうち、3割の43人が市内在住という。市教委総務学事課は「返済免除によって半数程度が地元に戻ってくれれば」と期待している。(古市雅之) (2011.11.30)
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