徳山大の地元新入生 周南市も半額補助 周南市は、地元の徳山大で学ぶ父子・母子家庭の子どもの授業料を半額補助する制度を来年度の新入生から導入する。徳山大が取り入れている授業料の半額免除者のうち、市内の学生に適用する。景気が悪化する中、市と大学は両制度を合わせて授業料を全額免除し、家計が厳しい家庭からの進学を後押しする。 対象は、世帯の給与所得が年間300万円以下(自営業などの場合は所得192万円以下)の父子・母子家庭の子ども。高校の5段階の評定平均が3・2以上で保護者が市内に住んでいる場合に、市が授業料(年62万5千円)の半額を4年間出す。10月の「特別推薦入試C」で選抜し、最大3人を助成する。 徳山大が昨年度に創設した「父子・母子家庭特別支援奨学生」制度は居住地に制限がなく、市外の3人が活用して今春入学した。制度拡充は大学側の要請を受けた市が、地元の学生を支援するため応じた。15日に記者会見した市教委の岩崎哲司教育部次長は「市内唯一の大学の人材育成を応援したい」と述べた。(山瀬隆弘) (2009.6.16)
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