市内出身者に月額3万円 Uターン予定者 優遇 柳井市は2010年度から、市内出身の大学生に月額3万円を無利子で貸し付ける奨学金制度を創設する方針を決めた。卒業後、柳井にUターンする学生には月額1万円を上乗せする優遇措置も設ける。3月の市議会定例会に市奨学金貸付基金条例案を提案する。 市内出身者で短大、四年制大学に進学している人が対象。独立行政法人「日本学生支援機構」(前身・日本育英会)の奨学金など別制度を利用していないことが条件となる。 高校の成績、学校長の推薦、世帯の所得などを基に審査。毎年2人程度の新規対象者を募る計画でいる。10年度は5月1日〜6月中旬まで募集する予定。 対象者は大学卒業後、借りた年数の2・5倍の期間をかけて分割返済。当初はUターンする予定で月額4万円を借りてUターンできなかった場合は、上乗せした1万円分に年利3%が上限の利子が付く。創設する基金には当面の貸付金3千万円を積み立てる。 市には高校生を対象にした返済不要の「山本鉄雄・照代記念奨学基金」があり、月額1万5千円を支給する制度があるが、大学生向けはなかった。井原健太郎市長は「厳しい経済状況が続き、進学をあきらめる生徒もいると聞いている。意欲のある学生を行政として支援したい」としている。(久保田剛) (2010.2.20)
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